こどもの矯正
歯並びはお口の問題だけでは
ありません。
身体や脳の発育、集中力や性格に影響することもあります。
小児矯正のメリットは、早くから適切な歯並び・かみ合わせに導いてあげられることです。これにより、身体や脳の発育、集中力にも良い影響が見られ、コンプレックスが解消されて明るく積極的になれるお子さまもいらっしゃいます。
お子さまの
お口のことでお悩みではありませんか?
- 歯科検診や歯科医院で矯正を
すすめられた - 受け口、出っ歯、歯並びの
ガタガタが気になる - 口がぽかんと開いていることが
多い - しっかり噛めていない、
食べにくそう - 歯が生えてこない
- 発音が気になる
こどもの歯並びや
かみ合わせが
悪いままだと
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むし歯や歯周病になりやすくなる
ガタガタした歯並びは食べ物が挟まりやすいうえに、歯ブラシが届きにくくなります。さらに出っ歯などの理由でお口が閉じづらいと、お口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。つまり歯並びの悪いお口は、むし歯・歯周病にかかりやすい条件の環境になってしまうのです。
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顔の成長に影響を与える
顎の骨や表情筋は、噛むことによる刺激を受けて発達していきます。そのため、健康的で整った顔貌を育てるには、硬い物もしっかり噛めるかみ合わせ・歯並びに導いてあげることが大切です。顎の成長が不十分だったり、受け口や出っ歯になったりすると、将来的に見た目のコンプレックスを抱えてしまう可能性があります。
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口臭がしやすくなる
歯並びが悪いと汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすくなります。さらに口呼吸をしていると、お口の中が乾燥するため口臭が発生してしまいます。
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風邪やインフルエンザなどの
感染症にかかりやすい顎の骨の成長が不十分なために鼻腔も狭くなっていたり、歯並びや顎に問題があったりすると鼻呼吸が難しく、口呼吸になってしまいます。口呼吸は空気中のウイルスや細菌を直接喉に取り込んでしまうため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
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集中力が低くなったり、
姿勢が悪くなる歯並びが悪いと集中力が下がるといわれています。その理由は、咀嚼による脳への刺激や血流が低下すること、呼吸によって取り込む酸素量が減ってしまうことなどが挙げられます。
また、歯並びと姿勢には相関関係があるため、歯並びが悪いと姿勢も悪くなり、悪い姿勢によってさらに歯並びが悪くなることもあります。
成長過程だからこそ
できる小児矯正を
ご紹介します
歯を動かすだけでなく、土台から整えられるのはお子さまだけ
歯並びは大人になってから治すこともできますが、顎の成長を促して歯並びの土台から整えられるのは成長期だけのメリットです。顎の大きさをコントロールすることで、歯を抜かずにきれいに並べられる可能性が高く、永久歯が生えそろってから行う治療の負担を軽減できます。また、後戻りがしにくいことも特徴です。
矯正の種類
小児用マウスピース
矯正装置のご紹介
「プレオルソ」
当院ではこども歯ならび矯正法「プレオルソ」を行っております。
プレオルソは取り外しのできるマウスピース型矯正装置を使い、お口周りの筋肉と舌を鍛えて歯並びやかみ合わせが悪くなるのを防ぎます。また、「お口ぽかん」の原因である口呼吸を鼻呼吸へ改善する効果もあります。
ワイヤー矯正などの固定式装置に比べて違和感や痛みが少なく、日中の1時間と寝ている間に装着するだけなので、お子さまの負担の少ない治療ができます。
永久歯がまだ生えそろっていない3~10歳くらいのお子さまに適しています。
「プレオルソ」の特徴
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3~10歳くらいの
お子さまが対象です顎が成長期にあり、永久歯の生えそろっていない3~10歳くらいのお子さまが対象の治療法です。この時期に口呼吸などの悪いクセを直し、歯並びの土台となる顎を整えることで、抜歯をせずに永久歯がきれいに並ぶ可能性が高くなります。
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お子さまへの負担が少ない
素材でできていますやわらかくお口にフィットする素材でできています。金属を使用していないため、お口の中を傷つけたり、金属アレルギーになったりする心配もありません。
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簡単に取り外しが可能です
日中の1時間と就寝中以外は取り外して過ごせます。そのため食事や歯磨きに支障はなく、お口を清潔に保てます。また学校に装着していく必要がないため、お子さまの精神的な負担もほとんどありません。
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治療後、後戻りしにくく
なります治療によってお口周りの筋肉のバランスが整い、口呼吸などの歯並びを乱す悪いクセが改善されるため、治療完了後も後戻りしにくくなります。
「プレオルソ」を
使った治療の流れ
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来院1回目
1プレオルソについてご説明
治療方法や治療にかかる期間、費用などを丁寧にご説明します。
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来院2回目
2お口の状態を把握
・口腔内写真やレントゲン撮影
・歯型の採取 -
来院3回目
3プレオルソの使い方の指導
4調整
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プレオルソ使用開始
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ご家庭にて
5プレオルソの装着
6お口周りの筋肉のトレーニング
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~1ヶ月後~
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来院4回目
以降7プレオルソの洗浄・調整
8治療経過の確認
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~引き続き
1ヶ月ごとに診療~
トレーニングを併用
することでさらに
治療効果が高まります
- 舌と口周りのトレーニング
- 発音のトレーニング
- 水を飲み込むトレーニング
プレオルソは1本1本の歯を動かすのではなく、顎の骨の成長をコントロールしたり、筋肉のバランスを整えたりして、歯並びやかみ合わせが悪くなるのを防ぐ「予防矯正治療」になります。
プレオルソの治療だけで歯並びが整うケースも多いのですが、さらに改善が必要な場合は、永久歯が生えそろってから歯を直接動かしていく「2期治療」をおすすめします。
プレオルソの治療を受けたお子さまは、歯を並べる土台が完成しているためスムーズに治療を進めることができ、2期治療にかかる期間や費用が大きく軽減される可能性があります。
「プレオルソ」の
メリット・デメリット
メリット
- やわらかい素材で痛みがほとんどない
- 本格的な矯正治療と比べて費用を抑えられる
- 口呼吸から鼻呼吸へ改善でき、健康にも好影響がある
- 取り外せるから、食事も歯磨きもこれまで通りできる
- 学校で装着しないからなくさない。見た目が気にならない
- 抜歯をしなくてすむことが多い
デメリット
- 本人のやる気と保護者の方の協力が必要
- 慣れるまでは違和感がある
- 装着時間を守らないと効果が得られない
床矯正
床矯正とは、顎の成長期にあるお子さまのための歯列矯正法です。取り外し可能な矯正装置を使って顎の成長を促し、永久歯がきれいに並ぶスペースを作っていきます。装置にあるネジを1週間に2回程度巻くことで、少しずつ顎を広げていく仕組みです。
顎の成長は9歳頃をピークに徐々に鈍くなっていくため、乳歯から永久歯に生え変わる時期にあるお子さまが対象です。顎の成長が終わり、永久歯も生えそろったら、ワイヤーを取りつけて歯を動かしていく“ブラケット矯正”に移行します。
小児期に床矯正を受けておくことで、永久歯の治療が不要になったり、抜歯をしなくてすむなど治療の負担が大きく軽減されます。
床矯正の
メリット・デメリット
メリット
- 取り外しが可能で食事制限もない
- 成長してからの矯正治療が楽になる
- むし歯になりにくい
- 抜歯をしなくてすむことが多い
- 痛みが少ない
デメリット
- 簡単に取り外せてしまう
- 歯ぎしりで破損することがある
- 適応できる年齢が限られる
- 後戻りすることがある